こんにちは! みちのく です。
猫は好きですか?
わたしは好きです!うちには2匹の猫がいます。
でもうちの猫たちは、実はケージ飼いなんです。
そこで今回は、
という疑問について、わたしの考えてることを書いてみたいと思います。
結論から言ってしまうと・・・
その理由は・・・
- たいていの場合、猫をケージで飼うのにはやむを得ない事情があるから
- そうした事情がある場合の、その問題はケージで解決あるいは軽減できるから
では、
- 「やむを得ない事情ってどんな事情?」
- 「それらの問題の解決方法って何?」
という点についてお話したいと思います。
- 猫をケージで飼うのにはやむを得ない事情がある場合も。3つのケース
- 猫を迎え入れるときの「こまった・・・」はケージで解決できる!ケージのメリットとは?
- まとめ︰やり方さえ間違えなければ、「猫のケージ飼いは絶対にNG!」というわけではありません。
猫をケージで飼うのにはやむを得ない事情がある場合も。3つのケース
猫をケージで飼うのにはやむを得ない事情がある場合もあります。
やむを得ない事情ってどんな事情でしょうか。
ここではおもに3つのケースについて考えたいと思います。
では1つずつ見ていきましょう。
ケース1:子猫を保護したけど、家には小動物(小鳥やハムスターなど)がいる
もしあなたが『たまたま子猫を保護しちゃったけど、うちにはインコがいるんだよね…』
『どうしよう~食べられちゃうよね~(汗)』ってなったとき、どうしますか?
おうちに猫専用の部屋を用意してあげられるならいいかもしれませんが、
住宅事情でそれがむずかしい場合もあると思います。
そんなとき『でもこの子(猫)を見捨てるわけにはいかないし、インコだって大切な家族だし・・・』と、途方に暮れてしまうかもしれませんね。
猫のボランティア団体にお願いして里親さんを探すにしても、そのまま自分が飼うことにしたとしても、
どちらにしてもとりあえず猫とインコ(または他の小動物)を同じ部屋で飼うことは危険すぎますよね。
※なかには、仲良く暮らしている「猫&小鳥」や「猫&ハムスター」もいるようです。
猫を保護したら、できるだけ早く動物病院に連れて行って健康チェックをしてもらうことをおすすめします。そのさい、こんなキャリーケースがあると便利です↓
ケース2:家にはすでに先住犬・先住猫がいる
こんどは小動物ではなくて、ワンちゃんや猫ちゃんがすでにおうちにいる場合です。
ちょっと調べてみたんですが、ワンちゃんでも猫ちゃんでも『ぼくが(わたしが)先にこの家に住んでるんだ~!』っていうプライドがあるらしいんです。
また自分がいま住んでいる家が安全で安心できる場所であるなら、
自分よりあとからその家にやってきた動物は、いまの自分の平安を脅かす"敵”とみなすんだそうです。
ですから、あとから新しく猫ちゃんを迎え入れるとき、先住さん(犬・猫)との最初の対面はとっても重要!
ケース3:「家庭内野良」にはしたくない
「家庭内野良」という言葉を聞いたことはありますか?
猫を保護したものの、いつまでたっても警戒心がつよくてなかなか懐いてくれず、家の人を見ると逃げてしまう猫さんのこと。
ごはんをあげても家の人の見ているところでは決して食べようとはせず、人がいなくなるのを見計らって食べる。
人が近づくと、サッとどこかのすき間に隠れてしまい出てこない。
このように、家の中で飼っているのにまるでその家の中で野良猫生活を送っているような、
そんな猫さんのことを「家庭内野良」と呼ぶんだそうです。
これは子猫ではそんなに心配ないと思いますが、あるていど月齢がすすんで成猫に近い子を保護した場合、そういう状態になってしまう可能性があります。
せっかく助けてあげたいと思って保護したのに、あなたの猫ちゃんが「家庭内野良」になってしまったら悲しいですよね。
猫を迎え入れるときの「こまった・・・」はケージで解決できる!ケージのメリットとは?
上にあげた3つの「やむを得ない事情」
- 家に小動物がいる場合(←うちはこのパターン)
- すでに先住犬・先住猫がいる場合
- 《家庭内野良》にはしたくない
これらの問題は、ケージを使うことで解決できる場合が多いんです。
では、どのように解決できるんでしょうか。1つずつ見ていきましょう。
メリット1:家に小鳥やハムスターなどの小動物がいる場合
もし猫専用の部屋を用意してあげられないとしても、ケージがあれば同じ部屋で猫も先住の小動物もいっしょに飼うことができます。
ちなみに猫でも犬でも小鳥でも、生き物はたいてい飼い主といっしょの部屋ですごすことを好むらしいです。
そこで、猫をケージに入れることで先住の小鳥やハムスターを猫に傷つけられたり、
最悪の場合は食べられてしまったりする心配をしないで、みんなでいっしょの部屋で安心して過ごすことが可能になります。
※当然のことですが、絶対に安全というわけではありません。この場合、飼い主にはとくべつな工夫ととくべつな注意が求められます。
メリット2:すでに先住犬・先住猫がいる場合
新入りの猫ちゃんにケージに入ってもらうなら、新入りちゃんが先住犬・先住猫に飛びついたり、
追いかけ回したりということを防ぐことができます(特に新入りの子が子猫の場合はそうなる可能性が高いですね)
そうすれば先住さんは今までの安全や平安を脅かされずにすむので、新入りの子が自分にとっての“敵”ではないと認識しやすくなります。
その結果、新入りの子をを受け入れるまでの期間が短くなるかもしれません。
また、新入りの子はケージに入ってて動きが制限されてるけど自分(先住さん)はいままで通り家の中を自由に動き回れるので、
先住犬・先住猫としてのプライドを保ってあげることができます。
以上は先住さん目線で考えた場合ですが、
逆に新入りちゃん目線で考えると、
自分より先にいたおばちゃん・おじちゃん(犬・猫)に怒られたり追いかけられたりという怖い思いをしなくてすみます。
メリット3:「家庭内野良」にしないために
なにかの事情で野良猫を保護した場合、あなたの家につれてこられた猫さんはたいてい緊張と不安でいっぱいです。
成猫に近い月齢の子であればなおさら、保護されるまでのあいだにもし人間にいじめられるなどの怖い経験をしてきたとしたら、
「人間は怖いもの」と学習してしまっている可能性があります。
あなたがいくら愛の気持ちからその子を迎え入れることにしたとしても、猫さんにはその気持ちがすぐには伝わらないかもしれません。
そのため恐怖のあまり威嚇したり引っかいたりという行動に出ることも(悲)
でもできれば早くあなたにもあなたのおうちにも慣れてほしいですよね。
そんなとき、ケージが役に立つんです。
やり方は次のとおりです。
- ケージを部屋に設置したら、たての面を3面あるいは2面に幕(布)をすっぽり被せる。
- 保護した猫さんにケージに入ってもらう。
- ごはんをあげるときやトイレのお掃除のとき以外は幕を開けたりしない。(つまり猫と目を合わせない)
これは一見すると、早く慣れてもらうという考え方とは反対のことをしているように思えますが、実はその逆です。
ケージに入ってもらうことで、猫は人間に見られる心配のない自分だけの空間で過ごすことができます。
それによって猫ちゃんは、安心して少しずつ新しい環境、新しいにおい(あなたのおうちのにおい)に慣れていくことができるんですね。
そのようにして、ここは危険なところじゃないんだ、安全なところなんだということを理解してもらうのです。
そうして慣れてきたら猫ちゃんの様子を見ながら幕を1面、また1面と徐々に外していきます。
猫ちゃんの慣れ具合を見ながら、一週間とか二週間くらいの長い時間をかけて少しずつ外していきます。
猫ちゃんの警戒心がとけて甘えてくるようになったら、もう大丈夫!
そうなったら完全にケージから出して自由にしてあげればOKです。
まとめ︰やり方さえ間違えなければ、「猫のケージ飼いは絶対にNG!」というわけではありません。
いかがでしたでしょうか。
という疑問に対して・・・
その理由は以下のような点です。
- たいていの場合、猫をケージで飼うのにはやむを得ない事情があるから
- そうした事情がある場合の、その問題はケージで解決あるいは軽減できるから
一般的には、猫は家のなかで自由に放し飼いにするのが普通だと思いますが、
でも何かしらの理由で猫をケージで飼うという選択をした人も一定数いるかもしれません。
わたしもその一人です。
やむを得ない事情があって(先住のインコがいるので)今はケージで2匹の猫を飼っています。
でもできれば放し飼いで飼ってあげたいと思いますし、そうできないのでかわいそうだとも思っています。
「猫をケージで飼う」ということに関しては人それぞれ考え方が違いますし、
わたしも決してそれが最善の方法だと思っているわけではありません。
ですから他の人にも「猫を飼うならぜったいケージで飼ったほうがいいよ!」と勧める気はまったくありません。
でも、なんらかの事情で猫を放し飼いにするのがむずかしい状況の人がいるなら、
「ケージで飼うという選択肢もあるよ~」と教えてあげたいです。
「放し飼いができないから」という理由だけで、
猫との暮らしをはじめるというステキな夢をあきらめないで❤
・・・とわたしは言いたい。それだけです。
やり方さえ間違えなければ、そしてじゅうぶんな愛情を注いであげるなら、
猫をケージで飼うことは決して「いけないこと」ではないと、わたしは思います。
ケージ飼いにはメリットもいっぱいありますしね。
獣医師の立場から、ケージのメリットを教えてくださっている先生もいらっしゃいます。
この記事をお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
わが家で使用している猫ケージです↓
そもそもの、わたしが猫をケージで飼うようになったきっかけは、ここがスタートです。よろしければこちらもどうぞ🔽
追記:この歳(62歳)になって生まれてはじめてブログを開設して、
生まれてはじめて記事を投稿しました(【公開する】ボタンを押すとき、指が震えた~!笑)
それがこの記事です。
ほんとうは一番最初に投稿するのは「自己紹介」の記事の方がよかったのかもしれませんが、
どうしても「猫のケージ飼い」の記事を書きたかったので、順番が逆になってしまいました。
ありがとうございました。