前回、前々回と、うちの猫「大」がうちの子になるまでの道のりについて書きました。
・・・が、「大」はまだ登場できませんでした。すみません💦
今回は登場させてあげられるかもしれません。
もし興味がありましたらお読みいただけるとうれしいです。
子猫たちのTNRは簡単にはいかない。そのわけは・・・。
前回の記事の最後で、子猫たちの場合は母猫のようにスムーズにTNRに移行できない理由を書きました。
※TNRってなあに?という方は⬇こちらををご参照ください
TNRについて | NPO法人 Happy-Wildcats
その理由とは以下のようなものです。
といえる理由
- 弟を説得しなければならない。
- 最後の一匹がまだ捕獲できていない。
- 生後半年ぐらいにならないと手術はできない。
- 姉にTNRを反対された。
では、うえに挙げた問題にどのように対処したのかについて、一つずつお話ししますね。
弟を説得しなければならない
子猫たちにTNRを行うにあたってまず最初に立ちふさがった壁は、「弟を説得しなければならない」という問題でした。
なぜなら、去年に続いて今年も生まれた3匹の子猫たちを、また自分で飼うと弟が言い出したからです😱
いやいやいやいや、6匹は無理だって!
でも弟は「でもお兄ちゃん猫たち、かわいがってくれてるよ」
そりゃあ、子猫2匹を捕獲してから半月経ってるからね、情が移るのはわかるよ。
子猫のかわいらしさはもう~、殺人級だからね😍
「だけどね・・・」とわたしは話し始めました。
- フード代も猫砂代もワクチン代もいまの倍かかる(とにかくお金がかかる)
- トイレだって1つじゃ足りないからもう一つ買わなきゃいけない。
- 6匹分のトイレ掃除はとんでもなく大変なことになる。
- ワクチン接種だって、6匹となったら相当な大仕事になる(しかも毎年)
- 新たな3匹全部を避妊・去勢手術しなくちゃいけない。
- いつまでもかわいらしい子猫のままでいてくれるわけじゃない(あっという間に成猫)
とまあ、思いつく限りの理由をならべて、なんとか考え直してもらおうとしました。
・・・が、弟は強く反論しなかったものの、今ひとつ納得していないようすです。
いや~、困ったなぁ~💦
それでその夜、となりの県に住む猫マスターの姉に電話しました。
何バカなこと言ってんのかね~(怒)
わ~、助かる~!
と、こんな会話が交わされて、「ゴッド姉ちゃん」である猫マスターが弟を説得してくれることに。
結果は・・・🙆🏻♀️
スッキリ納得!というわけではなかったようですが、なんとか了承してくれました。
よかった~\(^o^)/
とはいえ、油断は禁物!弟の気が変わるといけないので、最後の一匹が捕獲でき次第、子猫たちはみちのく家に連れて行くことにしました。
最後の一匹がまだ捕獲できていない
弟の気が変わらないうちに、一日でも早く子猫たちをみちのく家に連れていきたかったわたし。
ですが、三匹いる子猫のうち最後の一匹がまだ捕獲できていませんでした。
この最後の一匹は、母猫が避妊手術を受けて入院している間は一人ぼっちだったかもしれませんが、
いまはもう母猫ももとの場所に戻しているので、おそらく母猫といっしょにいると思われます。
だとすると、最初に捕獲した二匹よりずっと長いあいだ親と行動を共にしているので、
親に教えられて、より警戒心や知恵が身についていることでしょう。
まして母猫はじっさいに捕獲されて病院に連れて行かれるというイヤな経験をしているので、
一匹だけ残った子猫に、「あれは危険だからぜったいに入っちゃだめよ!」と言って、捕獲器に近づくのを禁止していたのかもしれません。
本当のところはどうなのかわかりませんが、とにかく、なぜか最後の一匹はなかなか捕獲できなかったのです。
でも、だからといってあまりにも長く実家に子猫たちをいさせるのは、弟の気が変わる危険性(笑)があります。
それでしかたなく、とりあえず今いる二匹だけでもみちのく家に連れて行くことに。
ケージやトイレなどわたしの家の方の準備もあるので、弟と話して、日を決めて後日むかえに行く約束をしました。
そしてその当日、もしかして弟が、
「やっぱりやめる。やっぱり全部うちで飼う」と言い出すんじゃないかと、内心ヒヤヒヤしながら実家に行ったのですが・・・
玄関に向かって歩いていくと家の前に捕獲器がおいてあって、
なんと!!なんとその中には黒白のかわいいハチワレ子猫が入っているではありませんか!
弟が言うには、「けさ捕獲器にかかってた」とのこと。
やった~、これで三匹全員そろった~\(^o^)/
と喜んだのはいいのですが、一つ問題が・・・💦
このハチワレ子猫ちゃん、ものすごく凶暴なんです!😱
目つきも鋭く、人間がちょっとでも近づこうものなら、シャーッ!という声とともに捕獲器の中からでも飛びかかってきます(コワい…💦)
コワい・・・そう、たしかに怖いです。でも、この子がこうなってしまったのも無理もありませんよね。
親子そろって仲よく暮らしてたのにある日突然きょうだい二匹がいなくなり、
そのうち、すぐに帰ってきたとはいえママもいなくなって一人ぼっちに。
どんなにか怖くて、どんなにか心細かっただろうと、そのときのこの子の気持ちを想像すると胸がつまりました。
『ごめんね。手術が済んだら、またみんなでママといっしょに暮らせるようになるからね』
心のなかでそう言って、三匹の子猫たちをうちに連れ帰ってきました。
ちなみに、弟が「やっぱり全部うちで飼う」と言い出すことはありませんでした(ホッ)
生後半年ぐらいにならないと手術はできない
子猫たちが実家からみちのく家にきて数日後、健康診断のために動物病院につれて行きました。
診断の結果とくに健康上の問題はないということでひと安心。月齢は、推定生後3ヶ月ぐらいとのことです。
そして肝心の不妊手術。
そのころみちのく家では犬を飼っていたので、犬の避妊手術の経験から予想はついていましたが、やはり手術はもう少し月齢が進まないとできないとのことでした。
生後5ヶ月から6ヶ月ぐらいになったらやりましょう、とのこと。
ということは、この時点で生後3ヶ月ぐらいなのであと2、3ヶ月は家で面倒をみなければなりません(かわいいからいいんだけど❤)
姉にTNRを反対された
子猫たちの健康診断に行った2日後、例の猫マスターの姉に報告の電話をかけました。そして・・・
- 母猫のTNRを完了したこと
- 子猫たちを捕獲できて、いま、みちのく家にいること
- 健康診断に行ってきて、異常なかったこと
- あと2、3ヶ月したら不妊手術をしようと思っていること
- 手術が終わったら子猫たちも母猫と同じように、もといた場所に戻そうと考えていること
・・・を伝えました。
姉は、前の年、実家で子猫3匹を飼うことになったいきさつも知っています。
その姉がわたしの報告をひととおり聞いたあと、こう言いました。
姉の言うことはこうです。
- 食べ物や水に満足にありつけないので、不衛生な水を飲んだり、ゴミをあさってへんな物を食べたりして病気になる可能性がある。
- 車にはねられる可能性がある。
- 猫同士のケンカにまきこまれてケガをし、それがもとで病気になったり命を落としてしまう可能性がある。
- 暑さ寒さをしのぐのが難しい。
- 人間に捕まって虐待される可能性がある。
という理由から、
野良猫は家猫ほど長生きはできない。
→だからかわいそう。
→だから元いた場所に戻すのはやめよう。
・・・え~っ、じゃあ、どうするの?
そうです。姉から里親探しの話を聞いたとき、まっ先に心配したのはそのことです。
もらい手が見つからなかったらどうするか。
ずいぶん前のことになりますが、わたしは野良猫を一匹拾ったことがあります。
たしかその頃わが家には犬も二匹いたし、なにより小鳥(インコ)がいたので・・・
だから猫はムリだよねということで、だれかほしい人がいたら譲ろうと里親を探したんですが・・・
これがものすご~くたいへんで、なかなかもらい手が見つからない!
そのとき初めて知ったことなんですが、保護猫のボランティア団体は猫を引き取ってはくれません。
しかたがないので、みんなで手分けしてあちこち連絡をとって、やっと!やっと次男の友人にもらっていただくことができたんです(汗)
そんなことを過去に経験しているので、猫の里親探しのたいへんさはもう~、身にしみてわかっています。
しかも、そのとき一匹だけでもたいへんだったのに、今回は三匹!
どれだけたいへんなことになるかは容易に想像できました。
そしていちばんの心配はこれです!『もらい手が見つからなかったらどうするの?』
最悪、どうしても見つからなかった場合うちで飼うことになったとしても、三匹はムリです!
その頃みちのく家はある事情があって経済的にとても苦しい状況にありました。
ですからもし万一、まったくもらい手が見つからなかったとしても、三匹ぜんぶを飼う余裕はうちにはなかったのです。
そんな理由から、もしもらい手が見つからなかったらどうしよう💦・・・とそればかり気になって、とても心配で不安でした。
そもそも実家から子猫たちを連れてきたのは、あのまま放置したら実家は「多頭飼育崩壊」になるかもしれない、と心配になったからです。
ですからそれを防ぐために、やむを得ずみちのく家につれてきたのです。子猫たちを弟から引き離すために。
そして里親を探すためではなく、TNRをするためでした。
それは、殺処分される不幸な猫をを少しでも減らしたい・・・という思いからです。
野良猫を助けてあげるいちばん良い方法は、自分で保護して自分で飼ってあげることだと思います。
そして二番目が里親を探してあげること。
それはよくわかります。理想はそうです。
でも、みんながみんな自分で飼ったり里親を探してあげられるわけではないし、すべての野良猫をそうしてあげられるわけではないですよね?
それならば、次の手段として「TNR」があってもいいのではないでしょうか。
TNRだって立派な、野良猫を救うための活動です!
現に日本中の多くの地域で、この活動は行われているのですから。
・・・と、そのことを姉に説明しました。
「今はそういう活動もあるんだよ」と。
「わたしはそれをしたいと思ってるんだけど・・・」と。
それでも姉はやはり納得がいかないようで、どうしてもTNRに賛成してくれませんでした。
お互いに自分の考えがあって、どちらも譲らなかったので、すこしのあいだ無言の押し問答が続きました(笑)
そして・・・
じゃあ、そうするよ。
わたしが折れました。
『もう、こうなったら乗りかかった船だ、やるしかないっ!』と腹をくくりました(笑)
えーい!!子猫たちのTNRは中止だ~!
\(^o^)/
そして保護猫三兄妹「大・桜子・梅子」の誕生です。
さあ、里親探しの始まりです(はぁ~、大変なことになりそうだ~😔)
やっと「大」が登場できました!
「里親探し編①」に続きます🔽
【うちの猫「大」の道のりパート4】里親探し編①もらい手が見つからない! - アラカン、ゆるくがんばる
「大」と「小」の紹介記事です🔽michinoku-r.com
【「大」の道のりパート1】はこちらです🔽
【「大」の道のりパート2】はこちらです🔽
この記事をお読みいただき、ありがとうございました。